青年海外協力隊の生活について~エクアドル Gandhi編~

Gandhi(ガンディー)@南米エクアドルのコーヒー農園です。

明けましておめでとうございます。

2018年を華麗に「一笔“狗”销」して,2019年は「“猪”事顺利」な年になると良いな。

という事で、今年もよろしくお願いいたします。

新年一発目は、そういえばこれまでに書いていない協力隊の「生活状況」について紹介します。

「協力隊」といっても様々

協力隊の生活、というと何を想像しますか?

僕が協力隊に参加するまでに思っていたのは、

 

・土の道路、土の家

・水道は無く水くみ生活

・電気は通っててかろうじてラジオくらい聞けそう

・夜は真っ暗で綺麗な星が見える

・危ないので夜8時以降は外出禁止

 

そんな感じでした。

しかし、実際は国や地域、ステイ先の社会的地位によって個別差が大きい事が分かってきました。

 

皆さんが思い描く協力隊の生活はアフリカ?

実際に、僕が以前思い描いていたような環境で活動している仲間もいるみたいです。

例えば、アフリカのセネガルでは、大きい用を足したあと素手でおしりの処理をしないといけないと聞いたことがあります。

そういった隊員たちは、生きてるだけで褒められてよいと思います。

そんなこともあり、完全に健康な人しかアフリカ隊員には選ばれないと聞いたことがあります。

 

南米隊員は生活には苦労しない

一方で、一般的に南米の隊員は「良い暮らし」ができます。

まず、家がきれい。

ほとんどの隊員が、日本の家よりも大きくて綺麗な家にホームステイしています。

というのも、安全面から、貧乏な家にボランティアをステイさせる訳にはいかないからです。

Wifi、キッチン、電子レンジ、洗濯機、トイレ、ぬるいお湯シャワーくらいの設備はあります。

いい家だと、洗濯乾燥機やトレーニング器具があったりします。

アフリカでも首都に住んでいる人や、社会的地位の高い家にホームステイしているボランティアたちは、これくらいの住環境のところに住んでいることでしょう。

ただ、Gandhiは例外なんです。。

 

Gandhiは南米なのにエクストリーム環境で生活している

ここからは自分語り。

アフリカ、アジア、大洋州などには、もっと過酷な環境で生活しているボランティアがいるとは思いますが、

南米で僕ほど条件の悪い住環境は無いと自負しています。少なくとも、エクアドルには僕ほど悪い環境の人はいません。(※任地の気候そのものが僕のとこなんかより圧倒的に酷い人はいます。)

 

・水シャワー

・掛け布団無し

・洗濯機無し

・洗濯干場は他の住人と共同、屋根無し

・電子レンジ無し

・市場は土曜だけ(しかもしなびた野菜しか売ってない)

・最寄りのスーパーまでバスで1時間+炎天下の中徒歩15分

・エアコン無し

 

あるのは冷蔵庫とガスコンロのみ。

これだけ聞くと別に協力隊なんだから耐えなさいよ、と言われそうなので、以下に何故辛いのか説明しておきます。

協力隊の活動先

居住地San Placido

辛いポイント1. 赤道直下なのに冷え込む夜

エクアドルには、大きく分けてアンデス山脈のシエラ、アマゾン地域のオリエンテ、そして海岸沿いのコスタの3地域があります。気候もその3つに分けて語られることがほとんどです。

シエラは標高が高いので涼しい気候、オリエンテ、コスタは比較的暖かい気候というのが通説です。

実際、僕の住んでるところはシエラよりは暑い。特に昼間は暑い。

しかし、太陽の落ちた夜、冷気がやってくる。

マナビの海は、ペルー海流(またの名をフンボルト海流)という南極から流れてくる冷たい海流で成り立っている。そのため、赤道直下なのに冷える。

 

厄介なのが、エクアドル人は遺伝子レベルでこの気候に対応しているため、全然寒いと思っていないこと。

気温15度の夜、平気で水シャワーを浴びる。僕にとっては完全に修行です。

その後、シーツのみのベッドで一晩を明かす。

 

これ、日本の子どもにやったら虐待ですよ。

 

さらに厄介なのが、エクアドルに住んでいる日本人が誰もこの状況を知らないこと。

エクアドル人から得た情報をもとに、

 

「コスタは暑いからシャワー水でも大丈夫でしょ」と平気な顔で言ってくる。

 

特に冷える乾季の夜、一度浴びに来てほしい。分かるから。

コスタはコスタでも、日本人が住んでいるグアヤキルやサントドミンゴよりも圧倒的に寒いですよ。

 

辛いポイント2. 空中をさまよう見えない敵たち

夜は冷えるマナビでも、昼はそれなりに暖かいです。

なので、虫が結構います。

虫の中で厄介なのが、Mosco(蚊)SancudoMosquillaの三種。

どれも蚊のように血を吸ってきます。

Mosco(蚊)はそれほど厄介ではありません。目に見えるし動きも遅いので、見つけやすく退治しやすい。

きついのが、SancudoとMosquilla。

どちらも、ダニくらいの大きさの蚊で、ぱっと見人間を襲うように見えません。

エクアドル来て半年間は、こいつらの正体に気付きませんでした。

しかし、こいつら、かなり好戦的で、めっちゃ血を吸ってきます。

Sancudoは血を吸うとき、チクッと痛みます。

一瞬腹が立ちますが、そのおかげでだいたい退治できます。

Mosquilla、こいつが大変。

知らぬ間に刺されてて、めっちゃ痒くなる。

ここまで説明すれば、洗濯機の無い環境がどれだけヤバいかお分かりでしょうか?

野外で手洗いの洗濯なんて、虫たちに餌やりしているようなものです。

協力隊の生活

屋上が洗濯場(隊員仲間撮影)

協力隊の生活

洗濯した後は足が汚れるので洗います (隊員仲間撮影)

一回の洗濯で5カ所は痒くなります。

これだけの想いで洗濯して、土砂降りの雨が降った時の僕の気持ち、想像してみてください。

協力隊の生活

屋上の全容

それと、もちろん暑い日は部屋の窓なんか開けられませんよ。

エアコン欲しい。

 

辛いポイント3. 同僚たちは誰も洗濯なんかしていない

当初、JICAに文句を言いました。

何故僕の家だけ洗濯機が無いのか。

 

JICAは言いました。

 

地域の生活に合った家を提供している。

地域の人たちは手洗いで洗濯をしている。

 

納得はしていませんが、まあエクアドル事務所の力じゃどうにもできないんだろうなと思い諦めました。

 

活動を進めるにつれて、だんだん現実を知るようになりました。

同僚たちは誰も手洗いで洗濯なんてしていない。

 

というのも、エクアドルの田舎では未だに男が山へ狩りに、女が川に洗濯へ、というような生活状況です。

奥さんやお母さんが全部やっている。

地域の女性たちを尊敬できるようになったのは収穫だけども、女性の仕事をやりつつ男の成果も求められる、という、2人分の活動を一人でやっている感じです。

 

ご飯もそう。仕事しながら自炊してるの僕だけ。

みんな、褒めて。。

 

辛いポイント4. お洒落な料理が作れない

Gandhiの家は、超絶田舎にあって、街に出ないと何も買えません。

一番近いスーパーまではバスで1時間。そして、徒歩15分。

そんなに大量の買い物はできません。

なので、普段の料理は家の近くで買えるしなびた野菜を使っています。

それでも美味しい料理を作れるのはケチケチ生活をしていた大学時代の下積み経験のおかげでしょう。

お金貯まります。

 

辛いポイント5. 活動先まで1時間以上。

全てが遠いのも辛い。

元々の活動先は住居から乗り合いトラックで20分くらいなので近いですが、気付けばメインの活動先はポルトビエホ市街地に。

毎日バスで1時間以上の通勤をしています。

その間、ほぼ何もできない。何とかスペイン語のラジオ聞いたりして自分を納得させています。

 

また週に2日は、片道2時間のところにある村(Noboa)まで行って泊まり込みで活動。

その村の宿泊所も本当に簡易的な場所で、最近は水が出なくなったので川の水を手で汲んで体を洗っています。これ、想像してた協力隊だ!

活動するための住環境としては、南米ワースト1じゃないかと不安になっています。

 

それでも大好きな任地

活動をしていないので任地と言っていいか分かりませんが。。

これだけボロクソに書いたにも関わらず、住んでいる場所San Placidoがとても気に入っています。

引っ越そうと思えば合理的な理由があるのでいつでもJICAと相談できますが、それでも引っ越そうと思っていません。

 

ここの人たちは本当に人がいいし、治安も安定。

景色もなんか良いです。山にかかる雲が本当に綺麗。

 

朝いつでも焼きたての美味しいパンが買えるし、行きつけの床屋もできた。

ステイ先代わりの大家さんはおおらかで変な制約つけてこないし、夜中全力でケーナ練習しても誰も嫌な顔しない。むしろ、吹かない日は何で吹いてくれなかったの?とまで言われる。

 

最近は、近所の人に「おはよう」とか「こんにちは」とか言われる。Buenos diasって咄嗟に言えなくなりそうだ。

 

後半年間、お世話になります。

 

↓ずっと前に作ったSan Placido紹介ドローン動画です↓

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