エクアドルで学んだ、人生を豊かにする言い訳力
Gandhi(ガンディー)@南米エクアドルのコーヒー農園です。
恥ずかしい話、また体調を崩しました。
お腹を壊して、発熱しました。心当たりはありすぎて原因は不明です。
だいぶ良くなってきましたが、大事をとって今週の活動は休んでいます。
仕事の成果よりも、罪悪感よりも、他人の幸せよりも、まずは自分の健康が何より大事だって、思っているからです。
しかしながら、家でダラダラしていたら回復してきたので、活動はせずにブログを書いています。
活動はなんだかんだ結構エネルギーを使うのでやりません。
日本の会社で働いていた頃はこんな事できなかったな。。
贅沢な生活ですよね。でもこれって、本来正当化されるべき行動だと思うのです。
だって、健康第一ってみんな言っているじゃないですか。
そもそも、健康で文化的な生活を送る権利って日本国憲法で保障されているじゃないですか。
日本にいる時はできなかった「無理をしないための休み」
僕の勤めていた会社は、2社ともまともな会社だったので、体調悪いのに無理に仕事をさせる雰囲気はありませんでした。
有休も比較的取りやすく、旅行目的で使うことに対して誰も何も思っていませんでした。
それでも、熱が下がったらとりあえず会社には行っていました。
他の同僚たちもそれくらいの根性は持っていました。
エクアドル人は何かと「言い訳」をつけて仕事をしない
日本人にとって、会社を休むってよっぽどの事なのだと思います。
エクアドルだと、ちょっとしたことで仕事を休みます。また、職場に来たとしても、ちょっとしたことがあると仕事をしません。
例えば、「親が熱を出した」とか「今日は〇〇の誕生日だからパーティにする!」など。
僕は、「日本から友達が来るから」という理由で結構休ませてもらっています。
そして、先日の誕生日は午後まるごと僕の誕生会になりました。
エクアドルに来た当初は、このちょっとしたことでも仕事をしないエクアドル人の「言い訳」に腹を立てていました。
思えば、中国でも「家里有事 (家庭に何かあったという意味。大抵の場合、母親が風邪を引いたレベルのしょうもない事案 )」といって約束をドタキャンされて腹の立つ思いをしたことがあります。
日本人からしたら、それは理由にならない。
仕事したくないだけでしょ、と思えてしまう。
「言い訳」は本当に悪い事なの?
でも、この「言い訳」、人生を豊かにする上で結構必要な要素なんじゃないかって最近思うようになりました。
エクアドル人は言い訳しながら仕事をしていても生きていけている訳だし、日本人よりも自己肯定感、幸福感が高い。
鬱なんて言葉、スペイン語で何ていうのか分からないくらい日常会話には出てこない。
日本人がよく自殺するのは、言い訳は重罪だと思われていて、精神的にヤバい状態になっても言い訳させてもらえない環境にあるからだと思います。
中国とエクアドルで学んだ「言い訳力」
実際、僕自身も積極的に自己正当化をするようになってストレスが減りました。
もちろん、日本との環境や文化の違いで毎日それなりのストレスはかかっています。だからこそ、言い訳しなきゃ心身が潰れてしまうとも言えます。
今日も、体調不良にかこつけて仕事をサボっています。日本の感覚だと、もうサボりです。
でも、ここで無理をすると心身の健康に影響が出る。だから、サボればいい。
今の環境で生活するだけで十分偉いのだから。(自己正当化)
思い返せば、中国人も言い訳力が物凄く高かった。
彼らは頭がいいので、それなりに理にかなった言い訳を繰り出してくる。
ミスしても、できるだけ自分の責任にならないように説明する。
自分自身でも、自分は悪くないと思い込む。
だから、たいていの日本人は中国人が嫌い。でも、僕は中国人が間違っているとは思わない。
自分を正当化して精神の健康を保っているだけなのですから。
(こういった背景から、日本人と中国人の間に立って仕事するのは結構しんどいですけどね。。笑)
みなさん、積極的に言い訳をしましょう、、とは言いませんが
日本で暗い会社人生を送っている人がいれば、それはものすごく悲しいことだと思います。
折角生きているのに、楽しくない時間が多いのって勿体ない。
こっちにきて、切に思います。爆発的な楽しさは無いけど、毎日それなりに楽しいし、色んな事に固執しなければストレスは少ない。
日本社会ではまだまだ言い訳が嫌われるので、あまり積極的に周囲に言い訳することはお勧めしません。余計な不和を生み、逆にストレスを増幅させるだけですから。
でも、自分自身には言い訳をしても良いと思います。
例えば、ちょっとくらい辛さを誇張して仕事を休んでもいいと思うのです。
嘘は良くありませんが、周囲が納得するレベルの辛い状況を醸し出すくらい、ちょっと大きく言うのです。
真実を知っているのは自分だけ。自分自身にちょっと甘くするだけで済みます。
自分自身に優しくすることを自分自身に許すこと。
これこそ、人生に満足していない会社員(通称:社畜)が備えるべき能力だと勝手に思ってます。
今回の話は、人生がうまく行っているスーパーマンたちには何の役にも立ってないでしょうが、慣性の法則だけで悶々と社会生活を送っている人たちには何か伝わっていればいいな、と思います。

ストレスフリーの象徴、ガラパゴスから一枚
あらためて、自身の時間の大切さを思い知らされ、感動的なブログでした。ありがとうございます。