いわゆる「技術」と同じくらい大切な「目に見えない技術」ってあるんじゃないかと思う。
Gandhi(ガンディー)@南米エクアドルのコーヒー農園です
最近、活動が充実しているおかげか、ブログを書くのがだるいです。
しかし、トピックが溜まってきたので、消化していきたいと思います。
今日は、エクアドル随一の観光地、サリーナスに出張販売しに行った話。

サリーナスから車で2時間のモンタニータビーチ
背景
サリーナスにバケーション隊員(揶揄)として来ているボランティア仲間のエクアドル人同僚がカフェを経営しており、マナビのコーヒーを仕入れる事を検討していた。
その話を聞き、マナビのコーヒー生産組合の職員とサリーナスに出張し、ついでに他のカフェにも販売して回ろうという事になったのだ。
結果
最初に、結果をお伝えしよう。
・売上$83
・販売数6.6kg
フェリア(物産展みたいなやつ)では良くて1日$50くらいしか売り上げが出ない事を考えると、かなりの成果を上げる事ができた。(フェリアの売り上げは低すぎるので改善すべきだが)
販売技術よりも人脈がモノを言う国エクアドル
何故1日でこんなに売れたのか。
それは、先のカフェを経営しているボランティア仲間の同僚が大量に購入したからだ。(バケーション隊員の姐さんにも購入いただきました。ありがとうございます)
彼の名はホルヘ。
ホルヘという名前を持つ人は、いつも何故かクセが強い。
彼はサリーナス市のあるサンタエレナ県で顔が広く、知り合いが多い。
大量にコーヒーを購入したのは、知り合いに販売するためだったようだ。

カフェを経営する知り合いの元に営業回りしまくるホルヘ氏
SNSでの宣伝とか、フェリアでの出店とか、パッケージデザインとか、まだまだ改善の余地はあるけども、口コミに勝る効果はでない。
むしろ、口コミを生み出すためにプロモーションをかけていると言っても過言ではない。
その口コミの影響力を、彼は持ち合わせていたのだ。
結局、あれこれ「マーケティングごっこ」をするより、影響力のある人を味方につけた方が効果を期待できることが分かった。
僕にできることはキーパーソンを農家と繋げること
今回の件で、ロクに販売技術を持ち合わせていない僕でもできる事があると思った。
それは、キーパーソンを農家と繋げる事。
キーパーソンと知り合い、友好関係を築き、農家を紹介する。
ただこれだけの事だけど、ものすごいインパクトがあるんじゃないかと思う。
思い返せば、前職のイメージングセンサーメーカーでも、前前職の分析機器メーカーでも、マーケティングの仕事と言えば「影響力のある人や団体を探し出し、アプローチし、実際に使ってもらって、紹介してもらう」ことがメインだった。
面白い人であることが何よりの価値
ここで肝になるのが、「キーパーソンとどう関係を築くか」だ。
人脈を作るには、「価値を与えられる」ことが絶対条件となる。
「市場情報が提供できる」とか、「マーケティングの知識を伝授できる」など、見識や技術を持っている事が必要となる。
しかし、ふらふらブラウン運動をしている僕には確固たるスキルが無い。
それなのに、ホルヘは僕を気に入ってくれ、コーヒーを友人に紹介してくれる。
確かに、僕らからちょっと安く買って知り合いにちょっと高く売れば彼の利益にはなるけど、そこまで良いビジネスとは思えない。
だから、初めはちょっと不思議だったけど、彼の様子を見ていると何故協力的なのかが何となくわかってきた。
多分、僕と一緒にいて楽しいんだと。
これって、最強の人脈の作り方だと思う。価値を与える事に必死になる必要もない。
敢えて言うなら、楽しい時間を提供していることかな。
面白い人になりたい
今回は、コスタ地方のスラングを積極的に使ってたのがホルヘのツボに入ったみたいだけども、他の人に対してうまく行くとは限らない。
少しでも多くの人に受け入れられる面白い人になって、交友関係を広げていければと思う。
誰か、面白い人になれる方法を教えてください。
しかしながら、これって技術を提供できるようになるより難しいのでは?とも思ったり。。
またしばらくt^(1/2)でブラウン運動する日々が続きそうです。

ビーチで食べた海鮮飯。うまい
最後に、ホルヘと知り合うキッカケを作ってくれたバケーション隊員の姐さん、ありがとうございました。
バケーション隊員って揶揄してるけども、来て3ヵ月くらいなのに、既にめっちゃ仕事できてスペイン語もペラペラな凄い人です。