コーヒー通にはたまらない!多様性豊かなエクアドル産コーヒーまとめ

みなさんこんにちは。Gandhi(ガンディー)@南米エクアドルのコーヒー農園です。

今回はエクアドルのコーヒーについてまとめてみました。

1. エクアドルのコーヒー生産状況について

エクアドルにはコーヒーのイメージが無いかもしれません。

それもそのはず、コーヒーの生産量では世界第20位(中南米第10位、2016年実績)という微妙な存在。

さらに、ほとんどの豆をアメリカに輸出(全輸出の20%)しており、日本には全輸出の約5%しか入ってきていません (2011年実績、PRO ECUADORの統計より)。

そのため、日本ではほとんど目にすることの無いコーヒー豆かもしれません。

ですが、世界第一を誇るブラジルと、第三位のコロンビアの間に位置している国であるため、コーヒーの生産には適していると言えるでしょう。(気候条件については後述します)

エクアドルはコーヒーの産地としてとても魅力のある国なんです。

2. エクアドル産コーヒーの特徴

エクアドルという名前はスペイン語で「赤道」を意味しており、文字通り赤道直下、コーヒーベルトのど真ん中に位置している国です。

国土の真ん中をアンデス山脈が貫く地形のため、大きく分けて3つの気候帯に分かれています。

アンデス山脈の尾根沿いの高原地帯シエラ、海沿いの比較的低地のコスタ、そして、アマゾンジャングルが広がるオリエンテの3地域です。ここに、ガラパゴス諸島も併せて4地域とする場合もあります。

この全地域でコーヒーの栽培が行われています。

エクアドルのコーヒーは全体的に、①酸味とコクのバランスが良く飲みやすい②チョコレートのような香りを持っていると言われていますが、それぞれの地域で気候が全く異なるため、コーヒー豆の特徴も微妙に違ってきます。

2-1. シエラのコーヒーについて

エクアドルのコーヒーと言うと、最もメジャーなのがシエラ地域のコーヒーになります。

高地に位置しているため、赤道直下でありながら一年を通して気温も高すぎず、非常に過ごしやすい気候です。

コーヒーは1000m~2000mの高地で栽培されており、独特の酸味が特徴で、酸味を好むヨーロッパの人々からの人気を集めています。

2-1-1. ロハ(Loja)のコーヒー

エクアドルで最も有名な産地で、シエラ地域の最南部に位置しています。エクアドルの全コーヒー農地面積の15%がロハ県にあり、後述するマナビ県に次ぐ第二の産地となっています。

コーヒーは海抜1,000~2,000mで栽培されています。ロハのコーヒーはその品質の良さから評価が高く、エクアドル人にとってのブランドとなっています。

代表的な豆は「ビルカバンバ」「ビルカマウンテン」など。

2-1-2. インタック(Intag)のコーヒー

首都キトよりもさらに北に位置するインバブラ県のインタック(Intag)という場所では、知る人ぞ知るスペシャリティコーヒーが作られている。

農家たちが独自に組合を組織し、自助努力にて高品質なコーヒーを作り上げている。

酸味の利いたコクのあるインタックのコーヒーを是非味わってみてください。

コーヒー農園ツアーもあるそうです。
詳細は Coffee tours in Ecuadorよりどうぞ。

2-2. コスタ(マナビ県)のコーヒーについて

コスタのコーヒーは主にマナビ県(Manabi)の海抜400m~700mの山間部で栽培されています。エクアドルの全コーヒー農地面積の35.1%がマナビ県にあり、エクアドル最大のコーヒー産地となっています。

シエラに比べて標高は低いですが、南極からフンボルト海流が流れてくるため、年間を通して暑すぎず過ごしやすい気候となっています。

コーヒーの栽培にも適しており、シエラ同様しっかりした香りとコクのある豆が生産されています。シエラ産のコーヒーよりも酸味が抑えられており、非常に飲みやすいのが特徴です。

マナビのコーヒーは「チョコレートのような香りを楽しんだ後に、すっきりした後味がやってくる飲みやすいコーヒー」と覚えてください。

さらに、マナビ県の中でも農家ごとにコーヒーの味が違ってくるので、色んな農家の豆を比べてみるのも楽しいかもしれません。

日本で有名な豆は「アンデスマウンテン」

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上写真はマナビ県ポルトビエホ市近郊のコーヒー農場。

私の活動先のCEPROCAFEASPROINCAMもマナビ県のコーヒー生産組合です。

2-3. オリエンテのコーヒーについて

オリエンテでは、北部はロブスタ種、南部はアラビカ種が中心に栽培されています。

2-3-1. オリエンテ北部

北部のオレヤナ県(Orellana)、スクンビオス県(Sucumbios)は、2県でエクアドルのコーヒー農地面積全体の19%を占めており、マナビ、ロハに次ぐ勢力となっています。

ただ、インスタントコーヒーやブレンドに使うロブスタ種しか栽培しておらず、シングルオリジンで楽しむにはインパクトに欠けてしまいます。

2-3-1. オリエンテ南部

オリエンテ南部のサモラチンチペ県(Zamora Chinchipe)でもコーヒーを栽培しています。

ここでは主にアラビカ種を栽培しています。エクアドル全コーヒー農地面積のうち、3.2%しか占めていませんが、ロハ県の隣に位置する県であり、美味しいコーヒーが作れるポテンシャルを秘めています。

4-4. ガラパゴス諸島のコーヒーについて

言わずと知れたガラパゴス諸島。その隔離された環境から生物が独自に進化を遂げている世界的に有名な観光地です。エクアドルの首都キトと共に、世界遺産第一号に選ばれた島です。

実は、このガラパゴスでもコーヒーを作っています。

農地面積比でいうと、エクアドル全体の0.6%しかありませんが、「ガラパゴス」というネームバリューの高さから、全世界から人気を集めています。

ティピカ種を有機栽培している事や、寒流のフンボルト海流(ペルー海流)に囲まれた地理的条件もあり、スペシャリティコーヒーとしての地位を確立しています。また、数量が少ないこともあり希少価値が高く、高価です。

酸味・コクのバランスが良く、甘い香りと柑橘系のすっきりとした後味が特徴とのことです。

飲んだことがないので分かりませんが、ネームバリューの高さから高値がついていると思われ、コストパフォーマンスはあまり良くないかもしれません。

お洒落なコーヒーを飲みたい方は是非お試しください。

4. まとめ

 エクアドルはコーヒー生産量こそ世界第20位に甘んじているが、その独特の地形から、エクアドル全土で多様性のある良質なコーヒー豆が栽培されている。

これまでに学んだエクアドルのコーヒーについてまとめてみました。まだまだ把握できていない事や、ちょっと間違っていることもあるかもしれませんので、今後ちょくちょく情報アップデートしていきたいと思います。

エクアドルのコーヒーを飲み比べてみるだけで、かなり面白いと思いますよ。是非エクアドルへ!

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